横山やすし 暴言集
「あなたにとっての世界一のパンクロッカーは誰?」
俺は迷わずいつもこう答える
「横山やすし」
シドヴィシャス、ジョニーサンダース、イギーポップ、ジョーストラマー、
遠藤みちろう、横山サケビ・・・・・・
俺にとって偉大なパンクロッカーは数名、存在するが、
間違いなく、その返答は横山やすしであろう。
横山やすしはロッカーやミュージシャンではないぞ!!
そんなくだらない突っ込みはスルーである。
パンクとは反骨精神である。生き様であり、
己の精神を通すライフスタイルである。
その過程で言えば、紛れもなく、横山やすしがNO1のパンクロッカーである。
俺が小学生の頃、西成のあいりん地区で無理やり酒を飲まされたのも
このオッサン!!実話である。
横山やすし
日本一の漫才師が肩書きであるが、とにかく破天荒な生き様を死ぬまで
通した男。
横山ノックの弟子になり、少年時代から天才漫才師としてデビューするが、
喧嘩早い短気な性格から何度もコンビ別れを繰り返す。
1966年に正確が間逆の西川きよしとコンビを組み、
日本列島をひっくり返す程の漫才ブームの旗手になる。
破天荒でケンカ早く、数度の事件を起こす横山やすしとは逆で
律儀で几帳面の常識人の西川きよしとの掛け合いが奇跡にかみ合い、
伝説の漫才師にまで登りつめたのであろう。
このコンビに影響を受け、ビートたけしや明石屋さんま、サブローシロー、
オール阪神巨人・・・・たくさんの後輩がその跡を継ぐのである。
だが、西川きよしは政治活動に歩み、
横山やすしは酒を愛し、次第に数度の刑事事件を起こし、
所属の吉本興業を解雇。
その後、自身も政治活動に立候補するも落選。
数日後、自宅前で何者かに殴られ、言語障害になる致命傷を追い、
その後、死ぬまで漫才の舞台にあがる事は無かった。
小さい頃、大阪で育った俺の大人のイメージは横山やすしであり、
大人は皆、波乱なものと勘違いしていた。
それ位、大阪のイメージを代表するのが横山やすし師匠である。
今日は、横山やすし師匠が起こした、
波乱で非常識でアウトローな逸話を集めました。
東京で、やすしにケンカを売ってきたヤクザに対し、
「お前らが偉そうにできるのはこの周辺だけだろ?
俺は全国ネットや」
とケンカを売り返した。
自宅で、後輩に鍋を振舞っている時、
少しでも時計(時間)を気にする後輩がいたら、
時計を取り上げ鍋に、時計を放り込み、
「横山家、名物、時計鍋や」
と時計鍋を皆に振舞った。
所得番付け(二位)に選ばれて、かなりの金を稼いでた年、
奥さんは、ヤクルトやNHKの集金のパートをし、
生活費を稼いでいた。
「お前らの年間の給与は、俺の一年の散発代や」
とサラリーマンにケンカを吹っかけ、
実際、いいともか何かの生放送に出演した際も
専属の床屋のオッサンを同行し、生放送中に髪をセットした。
TVスクランブルの生放送TVに出演した際は、
始まりから、酒をガンガン飲み、暴言を吐き、
注意されたら「黙秘権」やと言い、一切話さなくなった。
ダイラケ(ダイマル・ラケット)を尊敬し、TVでダイラケの漫才を見ていたとき、
師匠の横山ノックが「ダイラケも年食って落ちたな」とつぶやいたら、
いきなり、自分の師匠の頭を引っぱたき、
「このハゲいま何言ったバカヤロウ」とケンカを売った。
西川のりおが運転手で夜間の高速道路を走っていたとき
目的のインターを通過してしまい、やすしが「ワシにまかせ」
と運転を交代。高速道路を1kmほどバックで戻った。
自分の親ほど、年の離れた極真の大山倍達と遭遇した際、
「兄ちゃん、十円玉曲げれるのは本当か?今から曲げろボケ」
と絡み、マス大山が逃げ出した。空手の神様にまでケンカをふっかける。
横山やすしが現れると、ミナミのクラブや北新地のボーイは一斉に
店に逃げ隠れ、(横山やすしが現れた)と他の店に連絡を取り、
すべての店が臨時休業してしまった。
会計時に、「今日はツケにしろ」
と言い。しぶしぶ、店員が了承すると、さらに手を出し
「釣りよこさんか?アホ」と釣銭を貰い店から出て行く。
前借りやと(5000円)だけ払い、数千万するセスナを購入し、
後の代金は踏み倒した。
ビートたけしに車の修理を頼み、外車の為、数十万かかったが
「おおきに」と修理費6000円のみ払った。
タクシーが道を間違えたら、「変われ」
と無理やり運転手を下ろし、無免許で150キロを一般道で駆け抜けた。
(息子)一八が、暴力事件起こした時、マスコミの前で
親としての責任とか やっさんの子育が悪いと言われ逆ギレし
「ちょっと待てや、姉ちゃん!!わしはちゃんと息子育ててだわ」
と怒鳴り返し、被害者の入院する病院で立ちションをかました。
レストランに行くと、ウエイターを(三等兵)と呼び、
店長を(一等兵)と呼ぶ。
弟子が電車で、帰ろうとした際、駅に乗り込み、車内マイクを盗み
一駅ごとに「○○クン、すぐに駅に戻りなさい」
とアナウンスするから、結局、弟子は駅に引き返した。
花月に出演する際、近くの道頓堀川をボートに乗り登場し、
そのまま舞台に出演した。
そういう破天荒な出来事をすべて漫才のネタにした。
「横山やすしを演じるのは疲れた」
実は本名(木村雄二)はすべて(横山やすし)という人間を
演じていた。
何も、事件を起こすとか、波乱な生き方がカッコイイと言ってるわけでは無い。
多くの人を巻き込み、迷惑もかけて来たと思う。
だが・・・・・
上にコビを売り、楽屋ネタで盛り上がり、合コンやナンパで盛り上がる
今の芸人がクダラナクテ仕方ない。
そんな芸人社会をぶった切る、アウトローな芸人が存在した事を
俺は書きたかった。
最後の横山やすし師匠
何度、この人の漫才を聞いて、テンションが上がったか!!
最高だ!!
今日のナンバー!!横山やすしパンクでやすしーずの電撃BOP
やすし師匠は日本のラモーンズであり、エルヴィス以上にぶっ飛んだ神だ。