大都会 PART?
暇さえあれば刑事ドラマを観ている。
それも、自分が生まれる前~小学生に上がる前の時代・・・・
昭和の刑事ドラマが多い。
太陽にほえろ、特捜最前線、俺たちの勲章と立て続けに見て、
最近、はまっているのが(大都会パート2)である。
勿論、俺の世代は西部警察がギリギリで、このドラマは存在しか、
知らなかった。
西部警察の大門軍団ではなく、大都会の黒岩軍団がカッコイイ!
と、しつこく主張する先輩の言葉には記憶がある。
昭和の代表する俳優、石原裕次郎が自ら制作したドラマであり、
渡哲也主演、前作の大都会がヒットし二作目に当たるのがこの作品。
1977年から約一年間続いた作品だが、
実際、観たのは最近だが、まんまと深くはまってしまった。
医者の裕次郎、刑事の渡のベタなハードボイルド劇は最高だが、
このパート2からは、松田優作が加入。
これは昔から見るべきだとは思っていた。
私的に優作フリークである、俺は彼の映画は文芸作品含め、
すべて観たが、このドラマである当作品は見逃していた。
実際、優作も刑事ドラマは二度とやりたく無いと言っていた時期で、
暴力事件で謹慎中であった事と、デビュ作(太陽にほえろ)で世話になった、
石原裕次郎の頼みであったので断れなかったと言う。
丁度、クールスと共演した(暴力教室)の頃の20代も後半に差し掛かる頃の、
鋭い優作が見物である。
主演の渡に裕次郎は前作に引き続きスポットを当てていると思われるが
完全に優作が2人を食っている。
説明不要な日本を代表する大スターの裕次郎と渡だが、
優作は当時からハリウッドスター的なオーラー全開で、
まだ、中身より、外見の演技(つまりアクション)全開の時代で、
追い詰めた犯人を必要以上にぶん殴る!!
撃って、蹴って、殴りまくる!!
この演技がのちに、優作を代表する
(遊戯シリーズ)や(蘇る金狼)につながるのだが、
本当に、人を殴らせたら世界一の俳優であると思う。
実際、のちに組む村川透監督や、カメラマン仙元誠三はこの作品で、
優作と出会い、何作も名作を生み出す事になる。
ゲストも多彩で、水谷豊や柴田恭平など、優作の友人を勝手に呼び出し、
出演させた面々が最高である。
中でも、アングラフォーク歌手の三上寛がモヒカンで拳銃を乱射する、
狂気は今の時代には放送出来ない程である。
平成を代表する刑事ドラマと言えば、
(はぐれ刑事純情派)(十津川警部)(相棒)などが挙がるが、
確かにどれも、面白いが、
主婦やドラマ好きの安心も考慮した部分が目立つが、
大都会はそんなものお構いなしである(笑)
とにかく、殴る、蹴る、無免許の優作が車を運転する!
ビールを飲みながら張り込みする渡哲也、
実際、石原裕次郎は昼間からブランデー飲みながら、
撮影していたらしい!!
石原プロ、勝プロ、三船プロとこの時代は、
俳優が自分のプロダクションを作り、身勝手に制作が出来た事が、
今でも受け継がれる独自な良さであると思う。
また相棒などでも良く見かける、
女将がいる小料理屋で晩酌するというのも、
このドラマが元祖かも知れない。
街の風景も昭和で作風をさらに、ヒートさせる。
個人的、ガキの頃に見た都会の風景はこんな感じだったと、
フラッシュバックする程である。
病室でタバコを吸い、刃物を振り回す犯人を殴り飛ばす!!
昭和の血の濃い時代が写し出されている!!
俺の昭和フリークはそんなとこから生まれたのかも知れない!!
ハードな刺激に出会う為、生きているのかも知れない!!
今日のナンバー 大都会パート2のテーマです。