ヨコハマBJブルース(予告編)
今、一番、会いたい奴は?
BJ
お前に会いたい!!
誰もが、スクリーンの中、憧れたキャラクターは存在しない?
例えば、ロッキーであったり、バットマンであったり、寅さんであったり・・・・・。
そんな中では、俺はBJである。
映画、横浜BJブルースの中で松田優作演じるミュージシャン兼私立探偵なのだが・・・
ロックシンガーでは食っていけないから、セコイ探偵家業をしながら
食いつないでる男。
松田優作といえば、探偵物語のユーモア溢れる工藤ちゃんが人気。
俺も大好きなキャラだが、凡人には受けないユーモアのかけらも
ない、乾き切った探偵BJが尚好きで。
(これは優作ファン以外には受けないキャラがまたいい)
いつかまたBJを観たいと夢見ていたが・・・・
優作は他界し、その夢はスクリーンの中と幻想でしか見れなくなって数年・・・・・・・。
ある便利屋を営む物語を最近見た・・・・
BJ
また会えたぜ!!ガッテム!!
十数年の時が過ぎ、BJに出会えた気分に錯覚し
涙まで流れた。
死を持って、そのキャラやバンドが一生観れなくなるのは当然だが・・・・
ドラムのジョンボーナム(ボンゾ)が死んで、
二度とレッドツッペリンが観れないと思ったファンの前に、
ジェーソンボーナム(息子)が叩き奇跡の復活を遂げたほど、
俺には衝撃なものだった。
松田優作の息子、松田龍平演じる行天春彦だ!!
まほろ駅前多田便利軒
まほろ駅前でせこい便利屋をする多田!
そこに居候のように転がり込む行天の物語。
この行天が乾いてて最高なんだ。
得体の知れないキャラクターとはこの事だ!!
熱くはない、感情を表に出す事もない。
ただ良く喋るし、ポイントは抑えている。
そして野良犬のようである。
優作というより、若き日の萩原健一を彷彿させる。
今の時代、草ばっか食って生きてるような男が多い中、
この作品は衝撃で一気に映画とTVドラマを見た!!
そして俺が過ごした昔の現実と良く似ていたから
更に入り込んだ。
便利屋!!
俺は探偵免許もなきゃ、社会の歯車に乗れる人間でもなかった。
でも飯は食わなきゃ現実社会は生きれない。
そこでやっていたのが便利屋家業。
若く青かったな(今でもか?)
実際、探偵みたいに尾行したり、犯罪を追ったりなんて
ハードボイルドなものではない。
掃除、粗大ゴミの回収、ビラ配り、犬の散歩、スズメ蜂退治、
ゾウの爪磨き、万引きの警備・・・・
セコイ仕事ばかりである。
ある企業の社長のボディーガードをした事もあった。
酒乱で暴れる社長のケツ持ちなんだが、
誰かまわず酒を飲むとケンカを吹っかける。
それが、時にヤクザモノであったり。
しかも事件になったら大変だから、それを抑えるのが
この仕事の最大の主旨。
このブログを始めた頃はまだ、たまにそんな仕事を副業でしていて
当時、何度か記事にした事もあったな(笑)
フィリッピマーロウやボギーの世界みたいなかっこいい探偵のつもりが、
濱マイクや行天春彦みたいな、セコイ便利屋家業になってしまう(笑)
それでも、平然を装い、硬いゆで卵齧りながら、生きていくしかないのであろう!!
自由にやろうぜ!!自由にさ!!