Fade Away / The Roosters
俺は仕方なく、やって来たんじゃないぜ
俺は望んで、ここへ、ここへ、来たのさ
このROCKという名のLOOSE GAMEに!!
伝説と呼ばれる、ステージに立っていた。
1970年(昭和45年)、まだ俺が生まれる前に、この箱は誕生した。
高度成長期の最中で、団塊の世代が学生運動で国を変えようとしていた
時代に、熱い若者達の成長の場でもあった。
実際、数多くのミュージシャンがここから巣立って行く。
チューリップ、海援隊(武田鉄也)、井上陽水、甲斐バンド、長渕剛。
ギター、一本で、フォークを歌う時代のミュージシャンの登竜門で、
ここを皮切りに、東京進出を遂げ、プロデビューし有名になりたい
と、若者はギターを手に取った!!
ライブハウス照和
「昭和の世の中を明るく照らしたい」と言うオーナーの思いから、
その名が付けられた。
1970年、早すぎたROCK、(サンハウス)が登場する事で、
この街は、日本のリバプールと呼ばれ、数々のロックバンドが登場する。
サンハウスを解散させた鮎川誠が、夫婦で結成した(シーナ&ロケッツ)
今でも、日本のTOPロッカーとして君臨する(THE MODS)
北九州から来て、PUB ROCKの旗手と言われた(ルースターズ)
パフォーマンスが華やかな陣内孝則率いる(ロッカーズ)
アップルツリー時代から際立つ石橋凌率いる(ARB)
博多の裏のBOSS、(山善)
チェッカーズを結成する藤井フミヤは小学生の頃からここに通い、
ロックスターを夢見ていたと言う。
その博多出身、ロックバンドを(メンタイ・ロック)と人は呼んだ。
当時は、東京から、何時間もかけて、博多に来る!!
逆上京して、ロックスターになりたい!!
という程、ロックに熱く、そして育てる土壌であったと言う。
そして、当時の若者はギターを手に取ると言う事は、
過去を振り返らず、ミュージシャンになると言う決意であった。
ロックに保険はいらない!!
そんな覚悟を決めた男達が数多く、この箱から誕生したのである。
今や、新幹線や飛行機で博多~東京など、すぐに移動出来るが、
当時は女や家を捨てて、東京に出る!!
という覚悟もいる。
チューリップの(心の旅)、ARBの(魂焦がして)、THE MODSの(BABY BLUE)
など、ここの出身ミュージシャンに、覚悟と別れの曲が多いのが象徴している。
だが、1978年、照和は一時、閉鎖。
伝説の一章はそこで閉ざされた・・・・・・・
だが、この街、出身の人達は何処よりも、地元を愛し、
この文化を受け継ぎ、熱き生きている!!
志度拓哉のブラリ街!!
遂にやって来た!!
博多の街に!!
大阪生まれ、東京在住の田舎者の俺は、
この街の空気と文化が大好きで!!
ROCKとして生きてて、外す事が出来なかったのは、
ロンドンと博多と言う位、想いがある街である。
冒頭で挙げた、ミュージシャンを育てた街であり、
大阪や東京と比べ、人も熱く生きていると言う印象もあった。
そして、俺の時代はROCK=洋楽
と言うのはもう古く、殆どの人が、邦楽ROCKで育ったのは、
メンタイ・ロックが存在したからであろう。
実際、そんな博多の街の空気に触れてみよう!!
今日も酔いどれ、彷徨うぜ!!
天神駅に着いて、最初に立ち寄ったのが、この(照和)
夜はライブ喫茶、昼間はカフェというスタイルで現在も営業中!!
天神の駅を出たら直ぐに、ある立地から、観光客も未だ絶えないと言う。
店内には、数々のアーティストのサインの数々があるのが、
やはり、老舗であり、伝説であると感じた。
食事メニューも、定番、喫茶店として豊富で、
博多らしく、メンタイ・チャーハンとメンタイ・カルボナーラにチャレンジ!!
旨い!!
何でも、メンタイにすれば、良いという訳で無いが、
色んな料理に合うのも、メンタイが全国区の証だ!!
伝説の、ライブハウスでもあるが、
普通にROCK喫茶として、飯やコーヒーやビールを飲んで
ゆっくりするのも良い!!
BGMは甲斐バンドやARBが流れている!!
まさに、生みの親の店で、育ったバンドの曲がBGMで流れる店は
全世界、探しても少ないであろう・・・・・
また、照和オリジナル、照和ブレンドコーヒーが旨い。
凍てつく、12月の街にこのHOTさが、気分まで上場させてくれる!!
時代は、変わっても、いつまでも、そんな空気のまま、
この店は存在して欲しい。
照和
〒810-0001
福岡県福岡市中央区天神2-10-2
福田ビルB1F
TEL / FAX 092-751-5636
天神の駅周辺は、デパートと、アーケード街が溢れて、
東京と、誤差が無い程の都会である。
横浜や千葉駅を思わす、地方都市的な発展の仕方も興味を擽る!!
裏返せば、この街から出なくても、夢は見れる。
風だらけの東京より、暖かい風が吹いてる気持ちにまで俺を導く。
博多の街もクリスマスムードで溢れていた。
ただ、12月だけの街・・・・・
だが気持ちはいつもより、UPしていた。
いつもの、悪い癖で、腹が減って来た・・・・
(さっき、照和でかなり、食べたが)
ウコンをチャージ
(酒を飲む前に、ウコンを飲むという、定番の人間になってしまった)
博多といえば、水炊き、メンタイ、鶏肉、ラーメン、たくさんあるが・・・・・
やはり、本場、博多でもつ鍋が食べたい!!
今や、東京では、どんな郷土料理やB級グルメも楽しめるが、
その中で、もつ鍋は特別な存在で、色んな店で食べたのだが、
今回は博多界隈で最も人気が高い、もつ鍋(おおいし)に足を運んだ!!
この味噌味のもつ鍋!!
最高だ!!
ハイボール10杯、連続。
センマイ刺しも旨い!!
予断だが、東京と違うのは、デパートに立ち寄ったが、
高級肉屋でも、必ず、もつ(ホルモン)の部位が売られている。
元々は、放るもん(ほうるもん)と関西人が、捨てる肉の事を指して、
そう呼んだらしいが、今や、捨てるものであった内臓部位の方が、
旨かったりする。
そいつを名物に変える、博多はやはり強し!!
メンタイも旨い。
これは私的な意見だが、(かねふく)や(やまや)等、博多のメンタイを
東京でも食べるが、辛くなく、ふっくら食べやすい。
だが、東京のスーパーで売られてるメンタイは辛いだけで、殆ど食わない。
素材が生きてるな!!そこをビートに乗せた感じがいい!!
そして、博多といえば、忘れていけない、焼酎だ!!
旨いね!!もつ鍋に焼酎!!
まさにTPO!!
この組み合わせに、大満足である!!
■住所 福岡市博多区 住吉4丁目8-21
■TEL 092-476-3014
さらに、俺の壊れたエンジンにガソリンを放り込む為、街を歩く。
天神界隈を歩くと、やたら目に付く、(家康)という酒場。
福岡の博多界隈では22店舗もあるチェーン店だが、
東京では見た事が無い。
東京でいう、(養老の瀧)みたいなものか?
戦国酒場と呼ぶ位だから、徳川家康から名前を取ったのであろう。
この店構えと炭火焼き!!
これは、本格的な酒場だ!!
東京のチェーン店は安くてまずいのそのまんまだが、
ここは、安くて旨い!!
博多人は、料理も酒も料金にもうるさいと、博多の友人が言っていたが、
ここで、その答えが明白になった。
炭火で焼いた、海老に砂ずり(砂肝)、どれも旨いね!!
一体、何杯、飲んだのであろうか?
20杯から先は、どうでも良くなって来る!!
酒が、旨いと感じれる事は、酒好きの戯言だ。
だが、本当にいつも以上に酒が進むのは、
やはり、この街の文化に犯されたからであろう。
俺のテーマである(普通)の店にも、満たされた!!
普通の店でも、東京に来たら、流行ると思うが、
これも、この街に来た時の定番の楽しみとして確保出来た。
そして、天神から中洲まで歩いた・・・・・
12月の冷たい空気が、何故か温かかった。
水面に写る、ネオンが綺麗だった。
街で、ストリート・ミュージシャンが長渕剛に成りきっている。
やはり、空気も音も香りも東京とは違う・・・・・
中洲の屋台辺りで、今宵はお祭り騒ぎと行こう・・・・・
この空気に、染まり、色が無くなるくらいに。
博多!!やはり、R&Rの空気が流れる最高な街である。
さらにメンタイROCKな博多の夜が、俺を向かえてくれた。
次回へ続く・・・・・
今日のナンバー!!当然、メンタイROCKで行こう!!
ARB、山善、モダンドールズ、シナロケ・・・・・・
TH eROCKERS で 涙のモーターウェイ
陣内最高!!