Quantcast
Channel: 志度拓哉のブログ
Viewing all articles
Browse latest Browse all 311

時代のサブカルチャー 1973年編 田中角栄内閣とキャロル、高度成長期の裏で。

$
0
0

キャロル (ファンキーモンキーベイビー)

人を不幸にしなきゃ、それだけでいい・・・・・
誰よりも、健康にそして普通に生きてくれたらいい・・・・
お腹の中に宿った俺に、母はそう呟く・・・・・・



この世に誕生する・・・・
それは、虫ケラだろうが、ハイエナだろうが・・・・
親と言うものは、我が子が愛しいものだと思う。

そして、人としてこの世に生まれて来た事が奇跡だと感じる時がある。

それは、まだ俺が胎児と呼ばれる頃の話だ。

そして、その後、
俺は人間としてこの世で生きてる事が、何より幸せと本気で思う事がある!!


今日は1973年!昭和48年にタイムスリップしよう!!

時代のサブカルチャー!!
今日は1973年の時代の裏側を特集します。

イメージ 1


戦後生まれの、団塊の世代がさらに、大人へと成長し、
その子供達が、たくさん、この世に誕生した。

第二ベビーブームと呼ばれた、高度成長期の時代。

あの敗戦の名残も過去になり、食料も衣料も、不自由なく
手に入る時代へと、我が国は変わりつある。

新幹線は開通し、万博博覧会は開催され、日本に革命を作ろうと熱くなった、
学生運動も、連合赤軍が浅間山荘事件にて終止符を終え、さらなる時代へと
代わりつつある、当時の日本。

イメージ 2

総理である田中角栄は、小学校高等科あがりだが、
日本に革命を与え、戦争に負けた、ちっぽけな島国に、
熱く、我が国の未来に、光を与えた・・・・・
そんな時代こそが成長期と呼ばれた頃!!

明日への光が、現実になる時代であったと思う。
まだ、この世にすら誕生していなかった俺は、そんな事すら知らずに
母親の腹の中、ヒートアップしていた!!


イメージ 3

そんな時代、海の向こうの、ベトナムの空は灰色に焼かれ・・・・
ただ、今日を生きる事に、命を懸けていた。

人は、欲があるから、争いをする。
自分の為に、人を平気で殺す。
金のために、平気で殺す。
名誉の為に、人を殺す。

なんて無様な事か。

人の痛みを分からない人間が上に立つんじゃねえ!!

自分がまず、苦しんで、人の苦を分からないといけないと思う。
一人で人も、動物も虫さえも生きていけない。
助けあうのが、本来の姿だと思う。

つながった空と海!!くだらない争いなど辞めて人を愛して行こうぜ!!

イメージ 4

日本では、歌謡曲が全盛期と呼ばれた、
山口百恵、桜田淳子、西城秀樹、キャンディーズ、フィンガー5・・・・・
次々と新しいジャンルのアイドルと呼ばれるアーティスとが誕生する。


若者はフォークギター片手に
かぐや姫の神田川、チューリップの心の旅を謳った。
アングラ劇団が、神社やマンションの地下にテントを張り芝居をする。

色んな自己表現が溢れ出したのもこの頃である。

前年72年にデビューを果たした矢沢永吉、ジョニー大倉がリーゼントに革ジャンを羽織りR&Rで旋風を起したのもこの年である!!

キャロル!!

熱き、時代の象徴だと個人的に感じるのである。
それまで、日本になかったスタイルのロックを作り、旋風を撒き起こした!!

イメージ 5
イメージ 6

また、ヒットチャートとは無縁でも、この頃に海外に劣らない、
日本のバンドが次々に誕生したのも、音楽はアメリカやイギリスだけのものでは
無いという、意味を確信させたと個人的の思う。

村八分、外道、サンハウス、頭脳警察・・・・
まだパンクロックというものが誕生する前から、反骨は存在し、
ロックは反逆のメッセージであった。
当時のサブカルチャーにセンセーショナルな嵐をもたらした!!

根っこはビートルズ、ローリングストーンズ、WHO、KINKS、ドアーズ、
海外では色んなロックが存在し、その影響を受けたものだと思うが、
それがただの、真似ごとではない確立が存在したと思う。

いま、聞いても懐メロではなく、リアルなデットスックだからだ。

イメージ 7


海外では、それまであった、ハードロックやサイケが広がり、
やがて進化し、
グラムロックが誕生したのもこの頃である。

T-REX、デビットボーイ、イギーポップ、ニューヨークドールズ!!
時代はビジュアルも取り入れ様々なカラーに染まるのである。

イメージ 8

日本映画界も、それまであった、高倉健の任侠映画路線から、
菅原文太、深作欣二の任侠路線へと変化していくのである!!

仁義なき戦いが公開され、それまでは、ヤクザはカッコ良く、任侠であり、
弱者は守るものという概念をうち壊し、暴力と権力が支配するという
生々しいものへと、変わるつつあるのだ。

洋画でも、ダーティーハリーや時計じかけのオレンジ・・・・
理想のヒーローから、アンチヒーローに変化していく。

勿論、いろんな娯楽や人の心を様々な角度から魅せる
映画があったと思うが、リアル思考が広がったのもこの頃だと
個人的に感じるのである。

イメージ 9

TVドラマ(傷だらけの天使)が放映されたのも、この年である。

愚かな探偵コンビ、萩原健一と水谷豊が、負の美学を見せ付けた
ドラマである。

人間なんて、所詮、強いものではない・・・・
ヒーロも救世主もいないんだ。自分の手で明日への夢を掴むのだ!!

リアルな青春の群像であり、そして憧れの愚かな美学であると思う。

イメージ 10

そして、ドラゴン、ブルース・リーが死去したのもこの年である。

それまでの、香港、アジア映画に存在しなかった俳優が、
全世界で認められたセンセーショナルな人だと思う。

強く、そしてカッコ良く!!
不死身と言われたスクリーンのカリスマが、
散った事に悲しんだ人々は存在したと思う。

イメージ 11

そして、日本でのボクサーのカリスマが若き日に、散ったのも
この年である。

大場政夫

フライ級王座を五回防衛し、チャンプのまま事故で他界した
永遠のチャンプである。

まだボクシングが熱く、国民に光を齎した時代・・・・
チャンプのままこの世を去った、大場の未来は永遠に人々には、
想像の中でしか生きれなくなってしまったのである。

イメージ 12

漫画の世界も、ドカベン、ブラックジャック、魔太郎がくる、恐怖新聞、
プレイボール、エースをねらえ(この頃はチャンピオン強いね)

独自なサブカルチャーから、スポーツ、ホラー、メルヘン、
今読んでも古さをまったく感じさせない。

個人的に、この時代のガロ漫画は腐る程、読んだが、
いまでも残る、名作がメジャー、アングラ問わず、多いのが印象だな。

イメージ 13


1973年
今から40年以上も前になる。

生まれる前の記憶なんて、存在しない。
ましては前世なんて覚えていない。

時に法を犯し、人を傷つけ、常識を蹴飛ばし、
そんな生き方をして来たが、根っこの部分では、
真面目に生きていたい。

欲を持つ事は、向上や経験になるが、
それだけでは空っぽだ・・・・・。

1973年・・・・・俺はその時代をリアルに体験出来なかったが・・・・・
俺の原点・・・・・。

イメージ 14


そして・・・・・・。

その後、胎児だった、俺はこの世に生まれ、人として生きている。

旨い、酒が飲めて、旨い飯が食える。
熱くなる、出来事にも出会える。
愛する人達もいる。

それだけで、恵まれてるな!!


今日のナンバー 1973年、ヒットすらしなかった
本物のR&Rで、外道、ぶっこんでやれ!!!

ドン!!外道!!ドン!!外道!!げげげげげ外道!!



外道と呼ばれて、今まで生きて来た・・・・
たぶん、これからも・・・・・

Viewing all articles
Browse latest Browse all 311

Trending Articles