栗原優 at 経産省前脱原発テント
三ヶ月前、20年の付き合いのある種子田繁樹から電話が入る。
「拓哉、1月にイベントやるから出てくれ?」
俺は一言返事で断った。
「また一緒にブタ箱に放り込まれるのはゴメンだね」
彼は本当にイカレテいたからだ。
90年代、全国のライブハウスでこの男は、
伝説を残したまま、ステージで倒れ、それから時にしかステージに立つ事は
出来なくなった。
後遺症でギターすら持つ事が出来ず、
ステージを降りた・・・・
それから数年・・・・・・・。
20代の時、この男と二人、毎日の様に街を徘徊した。
近寄って来るのは、警察とチンピラばかり。
当時の流行のカラーギャングに喧嘩吹っ掛け、
決まり文句の様に
「俺はマフィアです」
なんていうものだから、警察まで巻き込む羽目になる。
人の話には一切、耳を傾けない。
自由に生きる男だ。
その男が、突然またステージに立つなんて抜かすものだから、
俺は断った。
「拓哉、手錠嵌めてステージに立つだけでいいから出ろ」
「なんちゅう、いい加減な立ち周りなんだ、俺は囚人じゃね」
でも面白そうだな!!
何よりこの男がステージに舞い戻るのなら、
退屈を吹き飛ばす遊戯になるんじゃねか?
活動休止していた、ゲイバーズも、リコウジが乗る気という、
事から出演する事になった。
練習?俺は夏休みの宿題は9月にやるタイプで、
そんなもの、一切やらないよ。
スタジオもギリギリで入ればいいじゃない?
1/10過ぎても、一切何もやらなかった。
本番は1/17あと一週間もあれば十分だ!!
だいたい、映像役者は、いつもぶっつけ本番が基本だ!!
しかもパンクロックは練習すればする程、悪くなる。
だが10日過ぎに、滅多にひかない風邪に犯され、
高熱が出て、寝たきりの状態になる。
(バカこそ風邪をひくのは知ってるか?)
本番、当日、やっとベットから歩ける状態になったので
下北沢の友人が経営する会場のデイジーバーへと向かう!!
当日、カメラを忘れ殆ど、写真は無いのだが
(ブログなんぞ写真無くても書けるんだ)←言い訳。
色んな仲間が集まった!!
1.17(sat)
< RYU-TA-Clime>
THE ゲイバーズ
Shigeki&Akki
HIROHIDE
TETSUYA
< RYU-TA-Clime>
THE ゲイバーズ
Shigeki&Akki
HIROHIDE
TETSUYA
種子田繁樹&志度拓哉
TAKUMI&AKIRA
Lyu-Ta-Clime
TAKUMI&AKIRA
Lyu-Ta-Clime
一発目はゲイバーズ!!
適当にかましたよ!!
だって練習なんて一切してないから、当然だ。
でもステージで自由やる感覚だけでやらかしたから(笑)
リハーサルもろくにせず、ぶっつけ本番!!
後のメンバーも昔からの長い友人ばかりで、
同窓会のように盛り上がった。
グラベルフィールドの岡崎哲也(彼はゲイバーズのプロデューサーでもある)
冒頭の動画の栗原優さん、ノアのヒロヒデという、一線で活躍してるミュージシャンから足立区のチンピラロッカー軍団等が出演した!!
繁樹ニイの声も健在でオリジナル数曲と、
松田優作の横浜ホンキーブルースのカバー、
ブルース声がイカレテていいね!!
皆、本気で生きてるんだね!!
20代とは違い、ガキが出来た奴、結婚した奴、なんかも大勢いるが、
自分の表現というものを武器にして、生きている。
理不尽な如く、税金を取られ、原発や政治資金、訳のわからないものに
使われ、社会のレールに乗れなきゃ、非国民扱いされて、
弱者はいつも、苦しみ、真面目に働いても先の未来すらわからね時代で、
信用出来るのはこういう仲間じゃないか?
ノアのヒロヒデ!コイツは、足立区竹ノ塚の路上でストリートで
歌っていたところ、俺が当時働いてたロックバーに拉致して(笑)
それから、友達になったが、今ではプロのミュージシャン!!
やり続ける事と自分を信用する事が出来れば、
この世で出来ないものなど、殆ど無いだろ?
もし野垂れ死んだとしても、それも一つの人生!!
人生、楽しんだ奴が勝ちだろ?
最後は、皆でステージに上がり、THE MODSのTWO PUNKSを熱唱!!
海外には、ストーンズとかビートルズとかスタンド バイ ミーとか
誰もがセッション出来る曲があると思うが、
日本だとやっぱMODSだろ?
打ち上げでも、イザコザは当然あったが(笑)皆、本気なんだよな!!
昔、みたいにただ、殴り合い、血を出すだけの飲み会でなくなった
事が奇跡です。
もう若くないから!なんて言う奴がいたら俺は否定する!!
いつだってその時が現役だろ?
ここに集まった皆にそんな大切な何かを再確認出来た一夜だったぜ!!
今日のナンバー!被災地に捧げるノアのヒロヒデで君の音
また、皆で退屈しのぎで何かやらかそうぜ!!
生きてる以上、現役でいられるからさ!!