CAROL - 憎いあの娘
一番、幸福を実感出来る瞬間と言うのは、
酒でも薬でも快楽でも無く、
開放された(無)を感じる事だと思う。
革製品やサングラスや小物・・・・・・
古き歴史のある街並みは退屈しない。
原宿、代官山、高円寺、下北沢と、
ファッションに流通した街に足を運ぶ事が多いが、
この街は問屋が売り物であり、業者のみにしか物を売らないと言う方針の店も
多い程である。
革製品専門店や古くからの着物、様々な問屋がこの街には揃っている。
古くからの日本の職人文化が健在している。
靴下専門店?
この街には、靴下や、タオル、雑巾まで(笑)
沢山の繊維や生地等も扱う専門店まで用意されている。
業者や、ネットオークションの個人売買まで
沢山の衣類を探す人々で集う街にやって来た!!
志度拓哉のブラリ街!!
今日は、東京23区のど真中、中央区の馬喰町へやって来た!!
馬喰町
馬を食う街!!
なんて恐ろしい名前と思う人もいるかも知れない。
馬刺しや桜鍋(馬肉鍋)が食べれる街?
だったら食わせろ!!
不正解・・・・・・
名前の由来は徳川家康幕府の時代は、乗り物と言えば、やはり馬!!
皇居(江戸城)からも近いこの辺りは、馬を飼う人が多く住んでた事からその名が
付けられたと言われている。
実際は、日本橋馬喰町と言い、あの東京の中心の日本橋の片隅に位置する場所で
あるが、片隅でも日本橋!!
馬喰町以外にも、都営浅草線の東日本橋や、新宿線の馬喰横山、日比谷線の
小伝馬町も名前を変えただけで、この近辺にあり、総武線の浅草橋も徒歩で行ける
立地で、一般のサラリーマンでは、当然、住み事も出来ない家賃も高い街であるが、古くからの問屋街であり、風情も残る街である。
理屈はいらない!!
今日も彷徨う事にする!!
問屋街の中に、オフィスビルが沢山、存在するが、
近郊の銀座や日本橋いたいな、大きなビルで固められ
背伸びする必要は無い街並みである。
問屋を利用する人々以外は、観光客やサラリーマンも程ほどしか
存在せず、都心部に位置するが、落ち着きのある街という印象だ。
だが、やはり徳川幕府時代からの流れで歴史があるのか?
昭和の光景が残り、ノスタルジックな空想に溶け込む事が出来る!!
一歩、路地に入れば、三丁目の夕日や、小津映画のワンシーンみたいな、
香りが残されている。
同じ、日本橋でも、株や証券会社だらけの茅場町や、高島屋等のセレブデパート街とはかけ離れた、この感じは最高である!!
路地には、商店街に満たない、パン屋や魚屋・・・・・
何故か、シャッターは閉ざせれているが、
都心部の七不思議である、一等地が閉鎖されている
光景が不思議で仕方ない。
この辺りを、立ち退きさせて、大手が飛びついたりする様な
立地であるが、昔からの地主らしき民家が数件残されている空間がいいな!!
平屋や木造住宅も残されていて、
この空間は、逆に郊外では見る事が出来ない都心ならではの
寂れた空間である。
中には、喫茶店や食堂らしき建物も残されているが、
新宿辺りのゴールデン街みたいに店が運営されている形跡が無だ。
本当に、小額で貸してくれるなら、店でも開きたいくらいである。
中華料理六さん!!
渋い!!渋すぎ!!
こういう、店で年配のオッサンが中華鍋を振り回し、
ホイコーローや豚中華炒めでも作ってくれたら俺は通うのに(笑)
数年前から営業されている形跡も無い。
路地も狭すぎて通る事すら出来ない・・・・・
本当に何度も言うが、ここは都心部で家賃もワンルームでも10万以下では借りれない立地であるが・・・・・・・
猫すら住んでいない・・・・・・
人影も見かける事が殆どない・・・・・・
時々、数年前から捨てられていたと思われる家電や粗大ゴミを見かけるが、
ホームレスも住んでいる形跡が無い。
隣接している、人形町辺りに出れば、老舗の料亭が沢山あるが、
その面影すら残っていない。
物音すらしないゴーストタウンにカルチャーショックすら感じる。
何も無い・・・・・
この感じが平和なんだよな・・・・・
東京という街は、物で溢れ、人で溢れ、欲望で溢れ・・・・・
だが、こんな中心部は何もかも止まっている。
もはや、馬肉を食いたいと言う感覚すら失っていた・・・・・
問屋街でレザーでも漁ろうか!!と言う目的も失っていた。
無の空間を静かに歩きたい・・・・・
その感覚が強く押しかかる。
そんな、無の幸福が切り裂かれる時間がやって来た・・・・・・
監獄行きの迎えがやって来た・・・・・
娑婆を楽しむのもここまでだ・・・・・・・
ほんの少しの時間であったが、何も無い本当に歩くだけの幸福な遊戯に
終止符がやって来た・・・・・・・
(本気にするなよバカヤロウ!!)
今日のナンバー!!ジョーストラマーの遠吠えが聞いた気分だ!!
クラッシュで法律には勝てなかった!!
次に、無に出会うのはいつであろうか?